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「茶碗の中の宇宙」は力強く、深く、静かでした

展覧会 DIARY 抹茶

東京国立近代美術館で、「茶碗の中の宇宙  樂家一子相伝の芸術」を鑑賞してきました。

日美で樂茶碗の存在を知ったことがきっかけで、お茶の世界に興味をもったこともあり、今回の展示は本当に楽しみでした。 

gtholic.hatenablog.jp

 

いよいよ本物に会える。

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館内は暗く静かで、器のひとつひとつにスポットライトがあてられています。

 

まず、初代長次郎の「大黒」が 目にとびこんできました。
私が一番見たかった茶碗です。
思ったよりも小ぶりな茶碗ですが、存在感があります。

利休の「詫び」の思想が一番強く表現されている作品と言われていますが、何となくわかるような気がします。

 

私ゴトですが、ここ数年、シンプルなモノに惹かれるようになりました。
特にファッション。ミニマリストは好きではありませんが、余計な装飾や色をできるだけ減らして、その中でも個性が出るようなモノを好むようになっています。

 

「削ぎ落とされた美」に惹かれるんですね。

 

まさに長次郎の茶碗です。

 

その後、代が変わるにつれ、器の姿が変化していく様子も興味深いですね。同じ「樂茶碗」という伝統を450年も継承しているのに、色をつけたり、装飾があったり、まるい形だったり、角ばった形だったり・・・見た目は全く違うんですよ。でもいつの時代の茶碗も「黒茶碗」と「赤茶碗」で、芯の部分はずっと同じなんですよね。

 

特に印象に残ったのは15代(現当主)が作った茶碗ですね。
海外で制作されていたこともあるようで、それまでの樂茶碗とは少し違う斬新な激しい印象を受けました。

 

そして次期16代の初作といわれる「赤樂茶碗」
これが、今回の展示の中で私が一番気に入った作品でした。
まだ作陶を初めたばかりだそうですが、やわらかくて優しい印象のその器をみていると、なんだかほっこりしてきます。
今後、どのような作品を作られるのか楽しみです。

 

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